【雑記】 9月入学の功罪(5月4日UPDATE)

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はじめに

ここ最近、コロナの影響で授業に遅延が起きていることなどから9月入学という選択肢が提示されている。この9月入学について自分の考えを整理する意味もこめて、9月入学に関することをまとめて行きたい。

メモ:今後もアップデートしていこうと考えている。

9月入学とは?

9月入学とは、現在4月に行われている入学を9月に行う方式。

立場の整理

9月入学は、想定される賛成・反対の立場が複数考えられ、

①9月入学賛成

②9月入学賛成(ただし、今ではない)

③9月入学反対

④どちらでもない

という、どの立場から考えていくのかでも、結論が左右される問題で答えは簡単に出ないと思う。また、どの年代を対象にするのかも考える必要がある。

メリット

通常のメリット

センター試験(大学入学共通テスト)

センター試験は毎年、「1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日」*1に行うと文部科学省によって決められている。この日程の場合、雪が降る地域の受験生が試験会場に行くときに、①乗り物の遅延・運休、②事故のリスク、③インフルエンザetc、といった問題が想定できる。しかし9月入学に移行した場合、推測だが6月ごろに試験日程が移動して、上記のリスクを回避することができると考えられる。

留学

9月入学に移行した場合、 国外の大学との留学が行いやすくなり、日本からの留学・日本に受け入れにとっては、都合が良い。

今回のメリット

学習

休校などによって、遅れた学習時間をとりもどすことが可能になる。

就活

コロナによって、採用活動にも影響が出ているために、その影響を小さくする意味で半年の猶予は重要だと考えられる。

学生生活

学校で、行うことができなくなった行事を、半年日程を移動することによって、行うことができる可能性がある。

各種資格・試験

コロナの影響によって、試験を中止しているものがある。たとえば、TOEIC*2は3月から6月までの試験をすべて中止している(5月4日アクセス)。資格試験によっては、就活や入試に必要なものもあるため、受けられないと問題になることも予想される。

通常のデメリット

今回のデメリット

お金

9月入学を導入した場合、現在入学している学生は在学期間が半年延長されることになり、その間の授業料・生活費などの費用をどのように保証もしくは支援するのか。

雇用問題

日本では、新規学卒者一括採用を行っているため、今9月入学を導入すると企業の採用活動が影響を受ける。新卒の採用が半年間遅くなることによる影響が出る。(ただし、これは定年延長によって防ぐことも可能だと思われる。また採用後半年間前後は試用期間であるため、新入社員を即戦力と考えている企業でもない限り、そこまで大きな影響はないと考えられる。)

未収束

9月入学に移行したとしても、コロナが収束していなかった場合に、どのように対応していくのかを考える必要がある。

余談

着物業界は、卒業式が真夏になってしまった場合どうするのか。

まとめ的な何か

そもそも、何かを決定し実行することが非常に遅い日本においては、コロナという問題に乗じて、改革を進めていくことも致し方ないと思う。しかし、コロナによって経済が悪化している中で、9月入学のメリットに上げた留学を行う人がどのくらい増加するのかは疑問。

*1:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/07/1282953_10_1.pdf

*2:https://www.iibc-global.org/info/administration/urgent_03.html

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