雑記 色々なバッテリーの処分に困った話

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はじめに

最近部屋の片付けをしていた時に、筆者が昔自分でバッテリー交換をしたiPhone4のバッテリーが出てきたので古いモバイルバッテリーと一緒に処分をしようとした。その際、一筋縄では行かなかったので簡単にではあるが体験談を書いていく。
また、今回はスマートフォンのバッテリー・モバイルバッテリーに限定して書く。

バッテリーの処分は簡単ではない

バッテリーと一口に言っても様々な種類があり、例えばゲーム機やガラケーのような取り外しができるバッテリーやモバイルバッテリーなどである。日常的に様々なところでバッテリーが内蔵されている製品を使用しているが、実際に処分をしようとするとなかなか簡単には行かない。
そこで、ここからは処分方法について書いていきたい。

スマートフォンのバッテリー処分編

スマートフォンのバッテリーを処分するには

スマートフォンの内蔵バッテリーの搭載方法には2種類のパターンがある。
一つはガラケーやポータブルゲーム機のように電池パックを用いた方法で、これは簡単に取り外しが可能だ。処分する場合は、本体を捨てずにバッテリーパックのみを指定の処分場所に持ち込むことで処分することができる。
パック型に対してバッテリーが内蔵型されているスマートフォンの本体を捨てたくない場合には、バッテリーを取り外す際に分解が必要で交換した後に出たバッテリーを処分するには一手間必要となる。

*ただし、分解してバッテリーを取り出さない場合にはスマートフォン本体を指定の処分場所に持ち込むことで処分できる。

スマートフォンのバッテリーを処分するときの注意点

スマートフォンを分解して取り出したバッテリーは、ホームセンターや家電量販店では回収の対応となっていないため、捨てるためには自治体に確認してから捨てることになる。

実際に捨てに行くと

筆者は最初処分方法をしっかりと調べずに、ホームセンターや家電量販店に持ち込んでしまい回収を断られてしまった。
そこで、バッテリー処分の方法を調べていくとまずJBRCのページが出てくるが、JBRCでは「解体された電池パック、破損電池、膨張や水濡れした電池、ハードケースに入っていないラミネートタイプの電池等は回収対象外です」となっており、JBRCの回収協力店では回収してもらうことができない。
そこで、さらに調べると札幌市ではJBRCの回収対象外の電池については「循環型社会推進課」に電話(電話番号:011-211-2912)で確認をしてほしいということになっていた。
実際に電話で確認をすると、札幌市役所への持ち込みで回収するとのことだった。

↓下記に回収対象電池についての詳細が記載されているので参考にしてほしい↓

事業内容 | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
小型充電式電池のリサイクルを推進するJBRC。リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニカド電池の処分にお困りの方はお問合せください。

モバイルバッテリー処分編

モバイルバッテリーを処分するには

モバイルバッテリーの処分はJBRCの回収協力店と一部の家電量販店に持ち込むことで処分することができる。しかしながら、JBRCが回収するバッテリーには基準がある。基準外のバッテリーを店舗に持ち込んでも回収を断られてしまい無駄足になってしまうため、その基準を次に書いていく。

モバイルバッテリーを処分するときの注意点

①JBRC会員企業製であるかどうか

1つ目は「JBRC会員企業製」であるかどうかである。このリストに記載されていないメーカーのバッテリーは回収協力店に持ち込んでも回収をしてもらえないので注意をしたい。また、記載されているメーカーであっても回収対象になってしまう製品があるので、その点も注意をしたい。

『協力店・協力自治体』検索 | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
お近くのリサイクル協力拠点検索

②リサイクルマークがあるか

2つ目は、回収してもらいたいバッテリーにリサイクルマークがついているかである。バッテリーに「スリーアローマーク」という三角形のマークがついている事と「ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池(Ni-Cd、Ni-MH、Li-ion)」が記載されている必要がある。画像はリンクを参照してほしい。

見分け方 | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
小型充電式電池のリサイクルを推進するJBRC。リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニカド電池の処分にお困りの方はお問合せください。

③バッテリーが破損・水濡れ・膨張をしていないか

3つ目は、バッテリーが「破損・水濡れ・膨張をしていないか」である。バッテリーにぶつけた痕があったり、膨張している場合の回収は受け付けていない。その他のルールについてはリンク先の「回収対象電池について」という表を参照してもらいたい。

事業内容 | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
小型充電式電池のリサイクルを推進するJBRC。リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニカド電池の処分にお困りの方はお問合せください。

④ケースのないラミネート型の電池ではないか

4つ目は、バッテリーが「ケースのないラミネート型の電池ではないか」である。これはモバイルバッテリーの話というよりは前節に記載したスマホの内蔵バッテリーの話だが、内蔵バッテリーだけでの回収は受け付けていない。

実際に捨てに行くと

筆者は、某有名メーカーのバッテリーを回収協力店に持ち込んだところ回収を断られてしまった。この時は、電池の種類の印字が薄れて見えなくなっていたためであった。たとえJBRC会員企業のバッテリーであっても、リサイクルマークや電池の種類の印字がない、または見えなくなっている電池は回収を受け付けてもらえないので注意をしたい。
最終的に、市役所に持ち込むことで処分をすることができた。

バッテリーを捨てる際の注意点

1.絶対に通常のゴミ回収に出してはいけない。昨今、ニュースでも取り上げられているようにバッテリーが発火しゴミ収集車が燃えてしまうという事故が起きてるので注意しなければならない。

2.もし不明な点があれば自治体・役所に相談する。筆者が電話した場合も回収場所や回収場所の日時を教えてもらうという対応をしてもらった。不明点がある場合には可能なら捨てる前に不明点を無くすためにも相談したほうが無難だと思われる。

モバイルバッテリー「2.ごみ収集車で発火・破裂」 | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構
製品評価技術基盤機構のホームページです。製品安全分野のモバイルバッテリー「2.ごみ収集車で発火・破裂」の情報を掲載しています。
リチウムイオンバッテリはそのまま捨てないで。ごみ収集車火災で注意喚起
ごみ収集車やごみ処理場などの廃棄物処理の現場で、リチウムイオンバッテリー搭載製品が発火する事故や、カセットボンベやスプレーが原因となる火災が起きている。こうした問題を受け、製品評価技術基盤機構(NITE)は消費者に注意喚起を行なっている。

おわりに

今回は、バッテリーの回収についてまとめた。
バッテリーの回収ルールは自治体でも統一されておらず、回収対象外のバッテリーはゴミ収集やホームセンターに持ち込んで回収などの方法で簡単に処分することができない。JBRCでは、会員企業のバッテリーしか回収しないことや、Twitterを見てみると自治体でも回収を拒否されている例が散見される。
これでは、捨てるのが面倒になって放置や間違った方法で処分をしてしまうという選択をユーザーが選択してしまうのも仕方がない面がある。しかしながら、面倒だとしても正しい手順で回収をしないと危険なのでバッテリーは適切に処分をする必要がある。
また、JBRCへのお願いとして回収場所の負担やJBRCの負担を考えると確かに会員企業製で適切な取り扱いをされてきたバッテリーだけを回収するほうが簡単なのかもしれないが、少なくともJBRCのページにはバッテリーの再資源化を謳いリサイクルを推進している旨を記載しているので回収するバッテリーを選り好みせず、会員企業外のモバイルバッテリーや膨張したバッテリーの回収も受け付けていただけるようになると非常にありがたい。
とりとめのない投稿になってしまったが今後もバッテリーを内蔵した製品は沢山出てくるので、どうにか処分しやすい社会になってほしいと思う。

参考文献

電話番号と主な業務内容(環境局)
市が収集しないごみ

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