はじめに
今回、iPhone（iOS）に最適なメーラー（メールクライアント・メールアプリ）は何かを、14種類のアプリを比較検討した上で見つけていきたい。
なお、一部情報にミスが有る可能性もあるが、ご容赦願いたい。（指摘をいただければ速やかに訂正するつもりだ。）
メーラー選ぶ条件
・Gmail/Yahoo/Outlookに対応している
・複数のアカウントを使用できる
・受信トレイは一括で見れる
・できるだけ動作が軽いこと
・プッシュ通知に対応している
・値段は、無料ないし買い切りであること
・通知音を変更できること
メーラーを選択する上で、掲げた条件は上記の7つになった。
検証したメーラー
①標準メール
②Gmail
③Outlook for iOS
④Spark
⑤myMail
⑥Edison Mail
⑦TypeApp
⑧Spike
⑨Nine Mail
⑩Blue Mail
⑪Y!メール
⑫Airmail
⑬Newton
⑭Canary Mail
今回、選択肢として設定したアプリは上記の14種類のアプリとなった。他にも、メールアプリは存在しているだろうが、検索ですぐに見つからないアプリは、不具合や操作に疑問があった際に、そのアプリの情報を得ることも困難なことが想定されるため選択肢から除外した。
各メーラーは条件に合致しているのか？
以下に、メーラーを選択する上での条件と気になった点をまとめた表を作成した。
また、表の下に各項目についての簡単な説明を付け加えておく。
①有償か無償か（アプリが有料なのか無料なのか）
②日本語対応（アプリのインターフェースが日本語に対応しているかどうか）
③検証済み（今回、動作確認を実施したかどうかについて）
④Gmail/Yahoo対応の有無（Gmail、Yahooメールに対応しているか）
⑤複数アカウント（複数のメールアカウントを設定することができるかどうか）
⑥プッシュ通知（通知はフェッチではなくプッシュかどうか）
⑦着信音を変更できるか（通知の際の音を変更できるかどうか）
⑧動作が軽快か（画面の変遷、スワイプの動作、メールの読み込み、など）
⑨統合された受信ボックス（複数のアカウントを設定した際に、一括で受信メールを確認することができるかどうか）
⑩インターフェースについて（アプリのデザインで気になった点があればコメントしている）
⑪備考（その他で気になった点をコメントしている）
各メーラーの所感
ここでは、メーラーを実際に使ってみて思ったことをまとめた。
注：メリットではなくデメリットや気になった点を中心にまとめている。
標準メール
Gmailのプッシュ通知が届かない点を除けばとくに問題ない。
Gmail
アカウント切り替えは、ユーザーアイコンをタップするため、サイドバーからではないのでひと手間必要だ。
通知音を変更することができない。
サイドバーのスワイプに若干のもたつきあり。
Outlook for iOS
添付ファイルが件名の下に表示されるため分かりやすい。
複数アカウントを利用する際に、サイドバーに表示される情報がアイコンのみなのでアカウントが分かりにくい。
一部文字化けするメールが存在している。筆者の場合には、JINSのメールが文字化けしていた。
Apple Watchの表示が全文表示されないため、メールの内容を確認するのが不便になる。これについては、利便性を犠牲にすることになるがApple Watch用のOutlookを削除することで解決できる。（ただし、通知の文字数制限はある。）
Spark
メールの読み込みにわずかにもたつきがある。
セキュリティについて、不安がある。
全体的に、動作が緩慢に感じられる。（おそらく、動作が遅いのではなく動作の表現がリッチなためにそう感じられる。）
myMail
アカウントの切り替えが、タブバーのアカウントを選択してから行うため、手順が多い。
メールの読み込みに時間がかかる。
統合のメールボックスを使うことができない。
フォルダに振り分けた未読のメールもバッチに未読として表示されてしまう。
Edison Mail
基本的には問題なし。
統合メールボックスにおいてアカウントごとのメール色分けができる。
セキュリティについて、不安がある。メーラーとしては、優秀だが、その代わりとしてメールの中身から情報を収集しているため、利用したいという気持ちがなくなってしまった。
TypeApp
Blue Mailとほぼ同じような設定をすることができる。また、通知については設定を確認したがプッシュ通知で受信音が鳴らなかった。
アカウントの切り替えは、サイドバーから行う。
メールの読み込みに時間がかかる。
メールのフォトンサイズがおかしくなったり、レイアウトに崩れがある。
何故かYahooのメールアカウント設定することができなかった
Spike
UIが少々独特で、通常のメールアプリなら下にスワイプすると新着がないかを確認するが、このアプリはメールの検索になってしまっている。
また、画面の上部に過去にメールのやり取りした人が表示されている。これは、Spikeがメッセージアプリのような感覚でメールをやり取りすることを目的としていることが理由だろう。
メールの読み込みに時間がかかる。
Nine Mail
追加できるアカウントの種類が少なく、YahooやGmailには対応していないため、実質Ooutlook専用のクライアントだと考えたほうが良い。（ただし、G Suitのアカウントは設定できるらしい。）
タブは、メール、カレンダー、連絡先、設定となっていてシンプル。
メールの読み込みに若干時間がかかる。
Blue Mail
TypeAppとはほぼ同じような設定をすることができる。
また、通知については設定を確認したがプッシュ通知で受信音が鳴らなかった。
アカウントの切り替えは、サイドバーからではなく上部の受信箱を押して行うため他のメールアプリと手順が異なる。
メールの読み込みに若干時間がかかる。
何故かYahooのメールアカウント設定することができなかった
Y!メール
受信ボックスの読み込にすごく時間がかかる。
受信ボックスやメールを末尾まで読むと広告が表示される。
アカウントの切り替えを行う事はできるが、手順が多くなっている。メールを見ているときに切り替えたい場合、①メールから受信ボックスに戻る、②受信ボックスから切替画面に行く、③アカウントを切り替える、④受信ボックスを選択という手順になっている。一見問題ないように見えるが、受信ボックスのロード時間やサイドバーからの切り替えではなく画面変遷が多いため、手順が野暮ったく感じられる。
Airmail
プッシュ通知や複数アカウントはサブスクリプションする必要がある。
基本的には問題ないと思われる。課金をしていないので、Yahooなどでプッシュ通知があるのかは不明。
Newton
アカウント登録が必要なため未検証
Canary Mail
日本語の翻訳に若干の難がある。
おわりに＆筆者による現状の最適解は？
今回は、iPhoneで使う上で最適なメーラーを検討した。14種類のアプリをインストールし種々のテストや動作確認は非常に手間だったが、筆者が使う上での現状の最適解を見つけることができたので良しとする。
最後に、筆者の現状の最適解はAppleの標準メールアプリとOutlookの併用に落ち着いた。（予備として通知をオフにしたGmailもインストールしておく。）
追記（20210803）
現在は結論の最適解と異なる方法でメールを受信するようになったので追記しておく。
その方法として、メールの受信はHotmailを使う方法に刷新した。簡単に手順を説明をすると、①Hotmailアカウントを開設する、②各メールアカウントに受信メールをHotmailに転送設定をする、③HotmailアカウントをiPhoneの標準メーラーに設定する、という流れで行うことにした。
こうすることで、メールをリアルタイムに受信することができ軽快に閲覧することができた。
ちなみに、メールの返信用にGmailアプリは残してある。
設定が少々煩雑なのとアプリを2本使う必要があるため、非常に面倒に感じられるが軽快に閲覧できる環境としての最適解はこれしかないと思われる。
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