はじめに
今回は、3000円前後のイヤホンの中でも評判の良い水月雨(MOONDROP)の「Spaceship」について紹介します。
※概要だけ知りたい方は、目次の「ポイント」をクリックしてください。
パッケージと内容物
内容物は、①イヤホン本体、②イヤーピース(4種類)、③ロゴ入りポーチ(フェルト生地)、④説明書、⑤装着時の注意事項、⑥保証書となっています。
性能
タイプ | カナル型 |
ドライバー | φ6mm ダイナミック |
振動板材質 | PU&PEEK |
コイル | 0.035mm-CCAW |
ハウジング | 黄銅・CNC・艶出・メッキ |
再生周波数帯域 | 20-20,000Hz |
インピーダンス | 16 Ω |
感度 | 104dB@1kHz |
許容範囲 | ±1dB |
ケーブル | 4N Litz OFC 3.5mm プラグ |
Spaceshipは、水月雨の上位機種でも採用されている「外磁型磁気回路」を採用しコンパクトでありながら、音に妥協しない作りになっています。また、ケーブルも「4N OFC ケーブル」を採用しています。
本体
本体は、 真鍮にメッキをしてあるので安っぽい感じが全くしません。また本体自体が小さいので寝るときに横を向いた体勢になっても、本体が耳に刺さってくるということもないので、寝るときのお供にも最適です。
注意点として、ステム(イヤピースを差し込む場所)の部分に凹凸がないので、イヤピースによっては非常に外れやすいです。
音質
音質は、高音がよく伸びます。それでも、中音・低音は犠牲になっていないので、女性ボーカルの曲や音域が広い曲との相性は抜群です。
視聴環境
プレイヤー:DP-X1
音源のフォーマット:ALAC
イヤーピース:SpinFit CP100 Mサイズ
視聴した曲
1曲めは、WHITE ALBUM2のサントラ「WHITE ALBUM2 Original Soundtrack ~setsuna~」から「届かない恋 Valentine Live」です。
ボーカルの定位が近めで非常に良く聞こえます。しっとり感のある歌声を表現しているにもかかわらず、それでもボーカルが主張し過ぎていない感じです。また、バックのアコースティックギターの音もボーカルを邪魔しない定位感になっていて、音が分離している感じもわかります。
2曲目は、ニルス・ロフグレンのアルバム「Acoustic Live」から「Keith Don’t Go」です。
注目すべき点は、ソロの部分で弦のビビリがよく聞こえて、音が潰れていないことです。また、指が弦を移動するときでるフィンガリング・ノイズの音まで綺麗に聞くことができます。
高音:ドラムのハイハットやライドシンバルも綺麗に鳴ります。
中音:透明感があって、でもバランス良く鳴ります。
低音:ズンズンなるわけではないですが、程よく鳴ります。
ポイント
1.高音と中音が綺麗なイヤホン。でも、低音もそれなりに鳴らしてくれる。
2.本体が小さいので寝るときのイヤホンに最適。
3.イヤーピース選びは慎重に。耳の奥までしっかり入れないと低音が出ない。
4.ステムに凹凸がないので、イヤーピースが外れやすい。
5.ケーブルのタッチノイズがある。
まとめ
3000円前後のイヤホンとは思えないような高音質で音楽を鳴らしてくれるイヤホンで、すぐにお気に入りイヤホンの一つになりました。女性ボーカル系の曲やストリングスが多めの曲との相性はいいと思います。逆に、スピード感のある曲やデジタル感のある曲は、あまり得意ではない感じでした。それでも、高音から低音までそつなくこなしてくれるので、聞く音源は選ばないと思います。
参考
・「MoonDrop Spaceship」https://www.moondroplab.com/spaceship
(20210806リンク修正)
・「eイヤホン」https://www.e-earphone.jp/shopdetail/000000260323/
コメント